骨増生手術

他医院で断られた難しい症例にも対応出来ます

インプラント治療は、インプラントを骨に埋める治療ですから、顎骨がインプラントの直径よりも細い人や骨が少ない人はインプラント治療を諦めなければならないのでしょうか?

「茨城県内の他の歯科医院で、顎骨が少ないからインプラント治療は無理ですと言われた」という患者さんが来院する事があります。当院ではそんな患者様の症例にも柔和に対応できます。これまで多くの患者様に治療を受けて頂き満足頂いております。

骨が少ない方は、骨増生を行えば良いのです。しかし、骨増生には豊富な知識や技術、あわせて専用の器具や機械も必要となる為、対応出来る医院は限られてしまいます。その結果「骨がないのを理由にインプラント希望患者が他医院で治療を断られた」という事態が起きています。そのような患者は当院に来て欲しいです。

骨増生、骨移植とは?

「骨が少ないから」「歳で骨が細ってきているから」とインプラント治療を諦めているあなた、まだ諦めるのは早いです!骨を増生すればインプラント治療が出来るんです!当院の骨移植の値段は¥55,000-税込からです。人工骨代金も入っての値段です。メンブレン代金も入っての値段です。これは非常に安い価格です。骨ななくて困っている人を助けたいという気持ちでやっているからです。

骨増生の方法は様々でケースによって異なりますが主な方法は、「サイナスリフト」「GBR」です。骨移植の有無はレントゲンやCTから診断する事が出来ます。

骨造成(GBR)の副作用は、かなり腫れることです。通常翌日から腫れて、4日経つと治まります。まれに皮膚に内出血が起きますが、あざとなり残ることはありません。填入した人工骨のすべてが自分の骨として定着するとは限らず、将来的に骨が多少やせてくることもあります。リスクを差し引いても骨がない人にとっては素晴らしい治療法といえます。

サイナスリフトとは?

サイナスリフトとは、上顎洞挙上術とも言います。
上顎の奥歯の骨が足りなくて、そのままではインプラント治療ができない様なケースでもそこに骨を作ればインプラント治療が可能となる訳です。

このレントゲンの患者は、上顎の奥歯にインプラントを入れたくても、骨の高さと厚みが少ないなので、このままではインプラントを入れることができません。
何とか短いインプラントを見つけ出し無理に入れたところで、噛む力には耐えられないことでしょう。上の奥歯は骨が軟らかい性質がありますので、短いインプラントでは危険です。
丈夫なインプラント治療のためには、インプラントの長さと太さは必要です。骨とインプラントの接触面積がより大きい方が丈夫です。釘やネジの丈夫さと似ていますね。

そもそも、骨が少ないのが問題なのですから、骨を増やすことによって下の写真の様に長いインプラントを埋入する事が可能となるのです。

インプラント周りにあるドーム型に盛り上がった白く見えるのが、新しく作られた骨です。
この手術をサイナスリフト(Sinus lift)といいます。サイナスとは、副鼻腔と同じ意味です。ここは鼻とつながっていて、空気が入った空洞です。この空洞を利用して骨を作るのです。

顔の形が変わることはありません。院長の大友孝信はこの手術を1999年からやっているスペシャリストです。

サイナスリフト手術の手順

上顎の骨と眼球を支える骨の間にある鼻とつながって空気の入っている空洞が上顎洞(サイナス)です。耳鼻科の先生は副鼻腔と呼ぶところです。
点線のところまであるのが理想の骨です。
上の奥歯を失った方の多くはこの様に骨も失っています。
このままの状態でインプラント埋入してしまうと、短いインプラントしか入れることが出来なかったり、上顎洞(サイナス)に突き抜けたりしてしまいます。それではいけません。
そこで、上顎洞(サイナス)粘膜を傷付けないように骨からはがし、粘膜と骨の間に自家骨と人工骨を成長因子とともに混ぜた材料を充填します。
このまま6ヶ月待つと、この場所は硬い骨に置換します。
それがサイナスリフト手術です。
骨ができたら、インプラントを埋入します。
また、サイナスリフトと同時にインプラントを埋入する術式もあり、ケースによって使い分けます。

インプラントのための骨を増やせるGBRとは?

GBR(Guided Bone Regeneration)とは、骨誘導再生のことで、この方法で骨を増やすことをGBR法といいます。1989年にDahlinという人が最初に発表した治療法です。その後 Dr. Sascha A jovanovic(サーシャジョバノビッチ)らにより世界に広がりました。

これは歯槽骨組織の再生を促す手術で、その効果はとても大きいです。

通常は、歯が抜けると、歯を今まで支えていた顎の骨は痩せていき、1年で1/2の厚みになります。骨の高さも3mmほど減ってしまうのが普通です。それに伴い歯肉も減っていきます。

つまり、歯を失った場合は、同時に骨と歯肉も失うと思って下さい。

もしも、骨が無いままインプラント手術を強行すると審美的な問題がでるだけでなく、長期的安定性も犠牲になります。埋入後のインプラントが骨から露出してしまうからです。

しかし、GBR法(骨誘導再生)を行うと、インプラント周辺骨を回復でき、十分な量の骨に支えられたインプラント治療となるのです。良好な安定のためには、インプラントの周囲に少なくとも1.8mmの骨が必要なことが知られています。

4mmの直径のインプラントの場合、8mm以上必要なのです。

GBR法(骨誘導再生)には、インプラントの埋入と同日に行う同時法と、事前に骨増生を行ってしっかりと土台ができた後にインプラントを埋入する段階法とがあります。
この2つの方法は症例によって使い分けられます。

GBRの手順

歯を失うと周辺の骨も減ってしまいます。
失なったのは「歯だけ」ではないのです。
失った歯は人工歯根(インプラント)で回復させたくも、それを支える骨が無いわけです。
ですので、この部分に骨を回復させてあげる必要があります。
方法は、自家骨の移植や人工骨とメンブレンを使ったGBR法(骨誘導再生)があり、現在では後者が世界標準です。
これが治療のゴールです。
GBR法(骨誘導再生)を行わずに、細くなった骨に埋入すると将来的な問題が出ることが知られています。
しっかりした治療は、将来起こるかも知れない問題の予防になるという見解が支持されています。

GBR法(骨誘導再生)の手術方法は、骨が不足している部分を、人工骨や自家移植骨などで補ったあと、メンブレン(人工膜)と呼ばれ遮断膜で歯肉と遮断するように覆ってから、縫合する手順です。メンブレンで覆うことで、成長の遅い骨が出来るのをそれより成長が早い歯肉が邪魔しようとするのを防いでくれます。結果的に良質な骨が出来るのです。

剥離し縫合した歯肉は数週間で治るようにその成長は早いです。骨を作りたいところにまで侵入しようとします。この侵入を遮断するのです。骨の成長は遅く、約半年程かかります。この細胞の成長スピードのコントロールが大切なのです。

(どれだけ科学や医療が進歩しても、人間の再生能力やスピードは変わりませんのでここはしっかり治癒を待つことが大切です。担当医に「もっと早く治して」とせかさないようにお願いします。)

ただ待つだけでは骨は出来ません。「再生の3要素」を紹介します。

再生の3要素

再生の3要素

  1. 細胞:あなたの骨細胞のことです。骨細胞の無い所に骨は出来ません。骨と接している細胞が伸びてきて成長していくのです。
  2. 足場:どこに伸びてくるかというと、この足場です。この足場には人工骨を使っています。自家骨100%よりも自家骨と人工骨を混ぜた方が外科的侵襲は少ないです。
  3. 増殖因子:これには、CGF(Concentrated Growth Factors)を使っています。
    患者本人の血液を使い当院のCGF作製機で血小板とフィブリンを多く含んだConcentrated Growth Factor (CGF)と呼ばれるゲル状の層を作ります。治癒の速度も上げるといわれています。

骨増生手術が怖くない3つの理由

静脈内鎮静法のもとで手術を受けることが出来ます

鎮静薬を点滴で投与しながら、手術をすることで、この薬が手術の不安や恐怖を感じるはずの脳に直接作用して、怖くないままに手術が終わってしまいます。

全身麻酔ではありませんので、安心して下さい。術中には意識があり、会話もできますが、怖さを感じることなく、手術中の不快感の記憶が残ることもありません。

十分な知識と経験を有する執刀医

歯科医師大友孝信は、1999年からこの手術を行っています。20年以上の学習歴と実績があります。若い歯科医へ指導する立場にいます。GBRの第一人者である、Dr. Sascha A jovanovic(サーシャジョバノビッチ)から直接指導を受けています。

十分な術前準備

一か八か(いちかばちか)の手術はしません。十分な準備をしています。技術のみならず、GBRに必要な機材、器具、材料の全てをそろえています。そして、十分な術前診査を行います。私は、自信を持って手術にのぞみます。

十分な診査。診断。治療計画に欠かせないのが、院内に完備された歯科用CT装置です。

CTスキャンとインプラント手術シミュレーションソフトによる診断

当院では、院内に歯科用CT「オージェソリオ(AUGE SOLIO)」と言う機種を導入し、インプラントを安全に埋入する為の画像撮影と診査・診断を行っております。

CT撮影を事前に撮影しておくことで骨の形だけでなく、骨質、骨量、神経との位置関までしっかりと確認する事ができます。

それだけではありません。このCTデータを基にコンピューターを使った手術のシミュレーションができるのです。
撮影したCTデータを手術シミュレーションソフトに変換する事で可能になったこの機能はとても優秀です。事前にシミュレーションしておく事で埋入する位置や深さを把握しておけるわけです。

実際に目のまえで、この手術シミュレーションを見て頂くことで、多くの皆さまから「安心して手術に望める」との評判を頂いております。

「ドキドキ一発勝負」みたいな手術は行いませんので安心して下さい。

無歯顎で骨が無い方の治療方法

他院にて、CT撮影してインプラント画像診断用のコンピューターを使い3次元的に骨の状態の精査をした末に、『あなたの顎には骨が足りないからインプラントは出来ません』と言われてしまった方でもあきらめないで下さい!

特に、歯が1本もない状態で骨が無い場合、上下顎の奥歯付近の骨が無いケースが多いのです。それならば、前歯相当部の骨を使って上顎、下顎共に4本ずつのインプラントを入れます。この時に奥歯側のインプラントは、先端を前歯側に向けて、首の部分を奥歯側に向けて斜めに埋入するのです。

斜めに入れる理由は、斜めに入れれば、前歯部の骨を利用しているのに、インプラントの首の部分は奥歯の位置に出てくるという事になります。それにより前歯部にしか骨が無い人でも奥歯で噛める様になるのです。

しかも、多くの場合、骨の移植の必要がありませんので、外科的侵襲は少なく、インプラント費用も安いという特徴があります。

※インプラントは、斜めに入れても、真っすぐに入れても長期間の観察で異差が無い事が科学的に立証されています。ただし、骨幅の細さは不利に働きます。当院のCTで調べることができますので、相談にいらして下さい。