着脱式インプラント義歯

そもそも入れ歯がつらいって本当?

多くの歯を失い「水戸インプラントクリニックおおとも歯科」を訪れる患者は、入れ歯が嫌だからインプラント治療をしたいといいます。

しかし、院長大友は、患者によく話を聞いてみると、「入れ歯がつらい」「入れ歯は嫌です」という人は、大まかに二種類に分類される事に気が付きました。この振り分けを誤ると患者利益を損なってしまうためにとても重要なことです。

この分類をすることで的確な治療方針を立てることができます。今からその説明をしますが、まずは、入れ歯が嫌われる理由を考えてみましょう。

  1. 動いてバネをかけた歯を揺らしてしまう
  2. 動いて外れるのが嫌
  3. 噛むと痛いのが嫌
  4. 金属のバネが見えるのが嫌だ
  5. まだ若いのに入れ歯である事自体を受けいれられない
  6. 取り外しの入れ歯は恥ずかしくて家族の前でも外したくない
  7. 入れ歯は嫌で固定式のデンタルインプラントを入れたい

こんなところでしょうか。
さて、これをグループ分けすると、4と5に境界があるのが分かりますか?
4までの人は、問題が解決した入れ歯を使いたい人で、5からの人は、そもそも入れ歯を使いたくない人です。
つまり、求めているものが全く違うのです。

共通しているのは、デンタルインプラントで解決したい気持ちだけです。

説明しますと、4までの患者は、

  • 動かない入れ歯なら良い
  • 外れる心配のない入れ歯なら良い
  • 噛んでも痛くない入れ歯なら良い

という事です。つまり、入れ歯の性能を上げれば満足する人たちです。

それに対して、5からの患者は、そもそも入れ歯の性能に興味はなく、入れ歯から抜け出したい人たちです。

前者には『着脱式インプラント義歯(インプラントオーバーデンチャー)』が向いており、後者には『固定式インプラント義歯(ボーンアンカードブリッジ)』が向いているのです。

私どもは、「相談に来た患者はどちらなのか?」を出来るだけ早く察知するために、いくつかの質問をしています。こうして、適切な治療計画を立てるようにしています。

「インプラントオーバーデンチャー」の利点は、何と言っても「治療費が安いこと」です。
出来るだけ安いインプラント治療をやることは患者利益に直結します。また、取り外して清掃できることも大きなメリットです。でも、良いことばかりではありません。自分にどちらが向いているか?おおとも歯科では具体的にアドバイスできます。このページを読んだあとで、院長の大友に相談に来てくださいね。

着脱式インプラント義歯

インプラント治療相談に来院される患者様の多くが抱える悩みは義歯の煩わしさです。
痛い、違和感がある、噛めない、外れてしまうなどの問題の問題です。
これを解決してくれるのがこの『着脱式インプラント義歯(インプラントオーバーデンチャー)』です。体に埋め込んだインプラント体と義歯に埋め込まれたアタッチメントがくっつく事で維持力が生まれます。
この維持力によって義歯ががたついたり外れたりする事が無くなるのです。

外れる力に抵抗するだけではありません。
この入れ歯を入れて噛むと、その力はインプラントに直接伝わるために、歯肉が圧迫されて歯肉が痛くなる心配はありません。痛みは無くなります。

また、入れ歯は左右にも動かなくなりますので、入れ歯が動き、歯肉に当たって痛くなる心配もないのです。

この時代の義歯で、これを使わずに、従来の入れ歯をそのまま使っている人に教えてあげたい程の良い入れ歯です。

どんな人にお勧めですか?

「義歯が嫌なので固定式のインプラントにしたい」と相談に来院される患者様は多くいらっしゃいます。ですが実際によく話を聞いていくと、「義歯そのものが嫌」というよりも「義歯の煩わしさが嫌」「義歯が痛くて噛めないのが嫌」「義歯がすぐ外れてしまうのが嫌」という患者様の方が多いのです。

そういった患者様に着脱式インプラント義歯をお勧めすると初めは「義歯」というワードに拒絶します。
ですが着脱式インプラント義歯にする事で義歯の煩わしさを排除できるお話をし納得して頂いたうえで、いざ治療を受けたられた患者様の多くが満足され快適な生活を送っています。

口元の変化をご覧ください。

ボールアバットメント式のインプラントオーバーデンチャー

不安定な従来の入れ歯を入れていた頃

不安定な従来の入れ歯を入れていた頃

自信みなぎるインプラントオーバーデンチャーの現在(義歯を外した口の中)

自信みなぎるインプラントオーバーデンチャーの現在
(義歯を外した口の中)

上は歯がなく、下の前歯は歯周病の状態

上は歯がなく、下の前歯は歯周病の状態

上顎に4本、下顎に2本のインプラント

上顎に4本、下顎に2本のインプラント

固定式と着脱式なにが違うの?

着脱式インプラント義歯
(インプラントオーバーデンチャー)

着脱式インプラント義歯(インプラントオーバーデンチャー)

インプラントの凸の部分と義歯に埋め込まれた凹の部分が嵌合して義歯を維持するタイプ

利点
  • 患者様自身で取り外しが可能な為、清掃がしやすい。
  • 少ないインプラントで支える事が可能な為固定式に比べて安価。(最少2本)
  • 後からインプラントを追加埋入するなどして固定式に移行する事が可能。
  • 固定式と比較して外科処置が比較的容易である。
  • 咬合高径、歯列だけでなく失われた歯肉などの見た目も義歯で回復可能。
  • とにかく今まで以上にしっかり噛める。
  • 修理し易く、修理費も安い。
  • 入れ歯安定剤が不要。食事中、会話中外れる心配なし。自信を持って人前に出れる。
欠点
  • 総入れ歯をインプラントで維持する設計である為、総入れ歯の形態に慣れるまでは違和感がある可能性。
  • 清掃、就寝の際は入れ歯を外す必要がある。

固定式インプラント義歯
(ボーンアンカードブリッジ)

固定式インプラント義歯(ボーンアンカードブリッジ)

インプラントと義歯とをネジでつなげて固定されるタイプ

利点
  • 固定式なため取り外すことなく、より天然歯に近い形態、設計である。
  • 固定式である為、より強い力で噛める。
  • とても自然な見た目である事や取り外しの必要性がない事から、入れ歯のコンプレックスを解消出来る。
  • 着脱式から埋入本数を増やしたりなどして固定式に移行する事が可能。
  • 将来要介護などでブラッシングが困難になったときに、固定式から、清掃し易い着脱式に移行する設計変更も可能。
欠点
  • 着脱式に比べて必要なインプラント本数が多い為比較的高価。(最少4本)
  • 固定する為にはしっかりとした土台(骨)が必要となる為、骨増生術などの外科処置が必要となるケースがある。
  • 自分で外す事が出来ないので定期的に院内で外しクリーニングは必要。

着脱式インプラント義歯の種類

ロケーターアバットメントを使用したタイプ
ボールアバットメントを使用したタイプの2つがあります。
それぞれインプラントの凸の部分と義歯に埋め込まれたアタッチメントの凹の部分を嵌合させて入れ歯を維持する設計です。

ロケーターインプラント

ロケーターインプラントインプラントの凸の部分が義歯の凹の部分とはまるようになっていて、凹の部分の「メール」の交換で維持力の調整可能です。

ボールアバットメント

ボールアバットメントインプラントの凸の部分が球状になっています。回転方向の動きに強いので下顎の義歯に向いています。

「自分はどちらが良いのかな?」とは考えないで下さい。どんなに考えても、おおとも歯科の大友院長の知識と経験の方が勝ると思いますので、考える前に相談に来てくださいね。
これらは、インプラントに着脱式の義歯を乗せるタイプです。対照的にインプラントに固定して、患者では外せないタイプもあります。

「固定式インプラント」と「着脱式インプラント」どっちが良いの?

結論、ケースバイケースです。患者様それぞれ口腔内環境は違いますので、そこに合った治療法を提示致します。殆どの場合で患者様の希望通りに治療プランを組む事が出来ます。

特に着脱式インプラントは、骨の有無、年齢に関係なく大掛かりな外科処置も少ないです。
価格も比較的安価ですから、多くの方が受けやすい治療法です。

患者様の口腔内環境、生活スタイル、食生活、経済力、年齢、主訴などを考慮し最善の治療法をご提案出来る様心掛けております。「もう歳だから・・・」「経済的に余裕がないから・・・」「入れ歯は嫌だけどインプラント手術が怖くて受ける勇気が出ない・・・」なんて悩んでる方、諦めるのはまだ早いですよ!人生は短いです。悩んでいる時間は、本当にもったいないです。

まずは保険証を持って、相談に来て下さい!入れ歯の相談をするだけなら保険治療です。その上で自分は保険の義歯が向いているか、自費の義歯が向いているかを考えたらいかがでしょうか?

インプラント治療のプロフェッショナルがあなたと一緒に最善の治療法を探します!

お気軽にご相談ください!

ロケーターアバットメントの治療手順

触診や器具を使い骨の状態がインプラント治療に向いているか調べます。
歯肉の厚みを調べます。
CT撮影用ステントを装着してレントゲンを撮ります。
レントゲン撮影は、パントモと歯科用CTの精査が必要です。
新しい義歯を作ります。
(義歯を作るタイミングはケースによって変わります。)
外科用ステントを作成します。これが、正確な手術の助けになります。
清潔な環境でインプラントを埋め込みます。
ロケーターアバットメント、もしくはボールアバットメントを装着します。
義歯に埋め込む金属であるハウジングをアバットメントに装着します。
あらかじめ作製しておいた義歯の内面が適切な大きさになるように調整します。
ここにハウジングが入ります。
口の中のハウジングと義歯を丈夫な接着剤で結合させまます。
ここに義歯を被せます。
そのまま固まるまで噛んで頂きます。
固まったら口の中から取り出して調整します。
「メール」というゴム交換をします。
維持力の大きさによって色分けされたメールは患者ごとに最適なものを選択しますが、最初は弱い力のメールから使うことが推奨されています。
完成です。
ただし、今後も調整に来て頂きます。
この義歯は従来の義歯のように動かないので、多くの場合、調整回数は少なく、快適に使って頂けます。
「メール」というゴムは消耗品です。
自動車のタイヤ交換をするように交換をしながら快適に使って頂きます。
交換は有料です。メーカーは半年に一度の交換を推奨しています。